逆を鍛えると....
こんにちは。ヒューガです。
今回は僕の考えるトレーニング論について語ろうと思う。
しかし、科学的根拠はないものなので、「ホンマでっか?」というスタンスで聞いて戴けたら幸いである。
伸び悩んでいる時には試してみる価値あり!?
僕も長年、バスケットをやっているが、伸び悩む時期を少なからず経験してきた。
上手く行っていて、心身ともに成長を感じている時は良い。
しかし、そんな事ばかり続かないのがバスケットであり、スポーツだと思っている。
そんな時に僕が意識しているのは『逆を意識して鍛えてみる』である。
僕が中学生の時に、アスレティックトレーナーに言われた一言が大きかったと思っている。『腹筋を鍛えたいのなら、倍の数の背筋をやりなさい』
当時はあまり深く理解しておらず、「鍛えるのが大変な裏の筋肉もバランス良くやりなさい」と言われているのだと思い、分かったつもりでいた。
高校生になり、このアスレティックトレーナーの方とお話する機会があった。
ヒューガ 「中学生の時に言われていた『腹筋を鍛えたいなら、倍の数の背筋をやりなさい』というのはバランス良く鍛えなさいって意味ですよね?」
AT 「もちろん、そういった意味が強いかな。だけど、少しだけ違うニュアンスも隠されているんだよ」
ヒューガ 「違うニュアンスですか?」
AT 「そう。例えば、人間はなぜ、3メートルの垂直飛びが出来ないと思う?」
ヒューガ 「それだけ飛べる筋力がないからですか?」
AT 「半分正解。だけど、俺は『着地が出来ないから』だと考えている」
ヒューガ 「どういう意味ですか?」
AT 「例えば人間が3メートルの高さから安全に着地する術を身に付けたら、その高さまでは飛べる可能性があるという事」
ヒューガ 「それなら、3メートルとはいかないまでも、1メートルの高さからの着地練習をしたら、この高さまでは飛べるようになるってことですか?」
AT 「うん。可能性はあると思うよ。」
当時はヤクルトジャンプ(本当にヤクルト1本分くらいしか飛べなかった)の異名を持ち、ジャンプ力の無さにコンプレックスを抱えていた僕だが、この話をきっかけに、学校にあるステージ(=壇上)から飛び降りて着地する練習を開始した。
壇上の高さは1メートル程だったが、なるほど....意外と高い(笑)、そして恐い(笑)
何度か飛び降りていると、高さには慣れてきた。しかし、次に襲い掛かってくるのはケガに対する恐怖心。ドスンと大きな音をたてながら着地していた為、膝や足首に負担はないのだろうかという不安。
そこで、あまり大きな音をたてないように着地する練習を行っていると、なるほど....太ももやお尻の筋肉に意識が行き、最初の頃は筋肉痛にもなった。鍛えられている実感もあった。
身長178㎝でありながら、ネットを触るのがやっとだった僕が、1年半で片腕でならリングにぶら下がれるまでにジャンプ力が向上した。
こんな経験から、トレーニングに行き詰ってしまったり、伸び悩んだ時は『逆を意識して鍛えてみる』という考え方が僕の中に定着した。
例えば、相手を抜き去る高速ドリブルを身に付けたいと思っていた際は、意識してディフェンスからの距離を作る、引くドリブルの練習を積極的に行った。
結果、いつでも後ろに下がれるという安心感からか、自信を持って前にドリブルが出来るようになり、スピードも増したように感じた。
また、パスミスやパスカットをされてのターンオーバーが多かったのだが、逆を意識してパスキャッチの練習を行った。
パスの上手な友人に付き合ってもらい、ひたすらにパスキャッチ。
その結果、パスに大切なのは、出し手の目線やタイミング、パススピードなどでパスに情報を込める事と学ばせてもらい、劇的にターンオーバーが減った。
それに、スピードの速いパスを受け慣れる事で、自身のパススピードが上がっている実感も得た。
例に挙げたように、『高く飛ぶ練習』だけではなく『着地する練習』
『相手を抜き去るドリブル練習』ではなく『相手からの距離を作る、引くドリブル練習』などのように、逆も意識してみると、新たな自分を発見できて、面白いかもしれない。
皆さんにも、練習中に意識している事や独自のトレーニング理論があったら、是非とも教えて頂きたい。
それではまた。