オールジャパン2017観戦記
こんにちは。ヒューガです!
皆さんはオールジャパン2017(第92回 全日本総合バスケットボール選手権)をご覧になったでしょうか?今回は観戦記を書かせて頂くので、結果などのネタバレにはご注意を。
新時代の予感!?
今大会のキャッチフレーズでもある『歴史と共に、新時代を築く』
その言葉通り、シーホース三河や川崎ブレイブサンダースといった強豪チームを破って、千葉ジェッツが初優勝。なんだか感慨深いものである。
また、新時代というところだと、若いヘッドコーチが増えてきたように感じた。
大野HC(千葉ジェッツ)や伊藤HC(アルバルク東京)は、僕と同じく30代。
嬉しい気持ちと同時にとても良い刺激を受けている。
好采配が交錯するシーソーゲーム
僕が最も面白かった試合を挙げるとするならば、男子準決勝の川崎ブレイブサンダース VS アルバルク東京である。
北HC(川崎)も伊藤HC(東京)も、ディフェンスに重心を置きながら、自分たちの流れを作り出そうとする試合はとても見応えがあった。
選手交代のタイミングで流れを作った川崎。
途中出場の栗原選手・藤井選手・磨々道選手の大活躍を見ると、北HCの選手起用のタイミングや戦況を読む能力の高さが分かる。
一方で、伊藤HCはアメリカでバスケットを学んできたという事もあり、タイムアウトのタイミングが絶妙だったように感じる。
流れが川崎に傾きかけた時はもちろん、ここで得点を重ねれば流れが東京に傾くと感じた時にはタイムアウトを有効的に使っていた。
結果的には、川崎の勝利で決着した試合だったが、最後の最後までどちらが勝つか分からなかった。
しびれる采配 伊藤HC(東京)
やはり一番の見どころは競った展開の4Qだったろう。そしてHCの腕の見せ所。
東京のギレンウォーター選手が4つ目のファールを犯し、窮地に追い込まれる。
そこで伊藤HCは選手を交代。ギレンウォーター選手に近寄り、1分近くコミュニケーションをとっていた。
恐らくだが『勝利には君の力が必要だ。冷静にゲームに臨んでくれ』的な話をしたのではないだろうか。
僕にも経験があるのだが、こういう場面でのコーチによるメンタルフォローはとても嬉しく、リラックスができ、励みになる。どこか気持ちが焦っていたり、熱くなり過ぎていた所を、チームの勝利の為に仕事をしようと言う気持ちにさせてくれる。
結末を言ってしまうと、このあと交代で試合に戻ったギレンウォーター選手であったが5つ目のファールを宣せられ、退場してしまう。しかし、こういった細やかなフォローが選手からの信頼を得るのだと感じさせてくれた一場面であった。
しびれる采配 北HC(川崎)
北HCのすごい所はなんと言っても、試合の流れを読む能力がとにかく高い事だと思う。
それほどまでに選手起用のタイミングなどが絶妙で、ただただ感心してしまう。
とくに僕が鳥肌が立った場面は試合の終盤。東京が最後のタイムアウトを取った場面である。
僅かな点差で負けていた東京は流れを呼び込むべく、念入りにオフェンスの指示を出す。
迎え撃つ川崎は、その指示を見透かしたようにディフェンスシステムを変更してみせた。
結果、マンツーマンからゾーンディフェンスに変えた川崎を攻略する事が出来ず。
東京は71-78の僅差で敗れ、準決勝で姿を消した。
最後に
僕が愛読しているバスケットボール競技規則には、バスケ界の発展・レベルアップには『プレイヤー』・『審判』・『観衆』・『指導者』の四方向からの努力が必要と記されている。今回はその中でも指導者にフォーカスして話をしてきた。
今後も自身がレベルアップしていきたいと考えている、コーチ(=指導者)としての目線で、ブログを更新していきたいと思っている。
また、今までの経験で培ってきたプレーヤーとしての目線。資格を有している審判としての目線。見応えのある試合を観戦してきた観衆としての目線からもブログの更新をしていきたいと考えている。